ここ最近ブログに書くネタがなく困っておりましたが、昨日夜にキヤノンデートマチックについて色々考えていたところこのネタを思いつきました。
世界初の日付写し込みカメラ、 キヤノン キヤノデートEです。
1970年12月発売 現金正価27300円 ケース1500円
世界で初めてとは記憶していたのですが、確証がなかったんですね。
1971年のキヤノンカタログに依ると「思い出の写真に、撮影した日付が写し込まれる新機構付きのカメラ、世界で初めての機構です。」と記載があり、この機種が世界初だったのでしょう。
何にしても世界初というのは実に心地良い単語ですな。
これが一番のセールスポイント日付写し込み機構。
今では考えられませんが手動セット式です。
この時代はクォーツ時計が高級な自動巻き時計の何倍もした時代ですからクォーツデートではありません。
カメラにクォーツデートが入るのは1980年代になってからです。
当時のセイコーを例に挙げますと、クォーツで一番廉価だった38QRでさえも56グランドセイコーよりも高かった程です。
(38QRC…45000円 56GAC...44000円)
モルト張替え前なので汚くて申し訳ないですが、レンズ左上に見える白いレンズ。
コレが日付写し込み用レンズです。
1980年代以降の近代的なカメラになると裏蓋に穴が開けられていてそこから照射するようになってますがこの時代はカメラ本体に内蔵されていた事もあってカメラ内部から照射されます。
日付写し込み機能のほかは至って普通なコンパクトカメラという印象。
コニカC35に端を発する40mm F2.8レンズに距離計連動ファインダー、プログラムシャッター。
この梨地メッキ金属部で革を囲むようなデザイン、他にはリコー500G(未所有)などに見られたりしますが実に面白いデザインですよね。
キヤノネットシリーズに共通して見られた三角形の距離計窓が無くなってしまったのが残念です。
距離計は薄青色に黄色のブライトフレームという大変見やすいものなのですが、シャッターフィーリングがどうも......
ネットを見ると同様の意見が散見されるので皆似たような感想を持つのかな......
日付入り写真機ということでフィルムを通して見たいところですが、ジャンクで購入した個体なのでレンズ前群に結構大きなカビがあるため通してません。
ファインダー清掃で結構綺麗になったんだけどなぁ......残念
では。