にこらのブログ(カメラ修理館)

クラシックカメラを修理、収集している学生のブログです。

ニコン フィルムマガジン

最近買った話ばかりですね。

二週間くらい前かな?東京・小金井市にある「江戸東京たてもの園」に友人と一緒に撮影に行ったのですが、まだ現像に出したフィルムが上がってきてないので記事が書けないんですよ。

フィルムの現像が上がるのが今月末なのでそれまでに書けると思います。

 

先月より念願の長巻フィルムを使い始めたわけですが、折角の長巻フィルムにも関わらずパトローネを再利用するのは気が引ける。

そこで随分前から事あるごとに口にしていたフィルムマガジンを使ってみることにしたのです。

 

1960年以前のカメラを所有している方は説明書などで見かけたことがあるかと思いますが、パトローネフィルムが普及していなかった時代は長巻フィルムからカメラ付属のフィルムマガジンに詰め替えて使用するのが一般的でした。

 

その項を探して手持ちのニコンFのカタログをあさってみたものの、1970年版の新しいものでしたので既に記述がありませんでした。残念。

 

35mmカメラがブローニーを使用するカメラに代わって一般にも普及するようになった1961年、長巻フィルムでは問題が多く発生していたために富士フィルムは品質保証のため35mmフィルムのメインを長巻からパトローネ式に移したのです。

 

当社は、このような情勢を検討した結果、新聞社やプロ写真家向けなど専門家用の30.5m巻きフィルムを除き、当社製品の品質保証のために、35mm判フィルムをすべてパトローネ入りとすることとし、1961年(昭和36年)9月、新包装に切り換えて、全国一斉に発売した。新包装品の標準販売価格は、従来の暗室装てん用フィルムの価格に近い価格に設定し、実質的に大幅な値下げを断行し、この切り換えを円滑に進めた。

 

富士フイルムのあゆみ “ネオパンSS”の誕生とアマチュア写真需要の拡大

 

それからフィルムマガジンを使用できるカメラは減少していき、ニコンだと最後の対応機種はニコンF2(1971)でした。ニコンの主な購買層がプロユースだった関係もあるんでしょうね。他社だと軒並み1964を境になくなっています。

 

フィルムマガジンを現在使用するメリットは後述。

 

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こちらが今回購入したフィルムマガジンです。

いつ頃のものだろう?光学マークとニコンS2のようなロゴが印象的ですが、ニコンF頃になってもこの仕様は変わらなかったようで。

 

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ボタンを押し回転させると分裂します。

 

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んでフィルムローダーを使ってフィルムを詰めるわけです。

 

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フィルムマガジンにもフィルムマガジンなりの利点がありまして、フィルムマガジンにはパトローネでいうテレンプがなく噛み合せで遮光するようになっています。

 

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そしてフィルムマガジン対応のカメラでは裏蓋の開閉キーに連動してフィルムマガジンの蓋を閉じる機能が付いています。

そのためテレンプで遮光するパトローネフィルムほどの抵抗がなく、軽く巻き上げが可能になるのです。

 

モータードライブを使用する際には必要不可欠だったらしいですが、若干軽くなる程度でそこまでして買うかって感じはあるんですけどね。

 

では。