先のブログでちらっと登場したCASIO NAMELAND FOSSET KL-H30ですが、新しいKL-T50を買ってきたら拗ねてしまったのか、見事うんともすんともいわなくなりました。
もともとジャンクで破格値で買ってきたものですから諦めてポイッもできますが、それも勿体ないのでダメ元で開けてみることに。
開腹するとメイン基板にプリンター制御基板と液晶表示基板が繋がっている想像通りの構造です。
うんともすんともいわなくなったと書きましたが、具体的にいえば、電源ボタンで電源が入るが一切キー操作が効かないというもの。
本体メイン基板とキー制御基板は裏表で一体になっていることからフレキの断線は考えにくく、おそらく特定のキーが反応状態になっており、操作を受け付けないのだと思いました。
そこまで時間をかけるのも躊躇うのでメイン基板ごと純水で洗浄することにします。
純水ですから電気伝導率は0μS以下になっていることは確認済みですが、念のために洗浄前にメモリー保持用のボタン電池を外します。省エネな設計なのか2002年製造の機種にして2.9Vも保持していました。すごい。
まるごと超音波洗浄にかけてしまいます。
カメラのシャッター小部品以外で超音波洗浄機を使うことがくるとは思いませんでしたね...それこそ、ジャンカーだったころはこういった修理も時々やっていましたが、副業としてでもお金をもらってカメラ修理をするようになってから、工具や治工具類も揃い、趣味としてジャンカーをやっていたころに比べてかなり高度にはなったと思います。
模型界隈では有名なヤマゼンこと乾燥機で乾燥します。
組み直してちゃんと作動するのを確認しました。
電子機器だとパット見で判別の効かない、こういった不具合があるから難しいのですよね。