にこらのブログ(カメラ修理館)

クラシックカメラを修理、収集している学生のブログです。

D-76を自家調合してみる

モノクロフィルムを自家現像し始めてからこれまではフジのミクロファインスーパープロドールで処理していましたが富士フィルムのアクロス100を使っているうちは良かったものの外国産フィルムを使うようになってからはミクロファインスーパープロドールの処理時間のデータが無く不便しておりました。

 

特にこの頃はアグファのAPX400の長巻を使い始めてミクロファインでもそれなりに処理できていたもののやっぱデータの載っているのを使いたいなと。

 

モノクロフィルムの事実上標準となっている現像液はコダックD-76 でどんなフィルムのデータシートにも処理時間が載っているため次買う現像液はこれにしようと思ったんですけどね。

 

既製品だとヨドバシカメラで1L 600円ほど。

同じく富士フィルムスーパープロドールは1Lで280円ほど。

つまりね、お値段が非常に高いんですよね。

 

安くするために自家現像し安くするために長巻を使っているにも関わらずここで高価な物をつかうとなーという気分。

 

コダックD-76は1927年に発表された非常に古い現像液で処方の公表もされているんですよね。というわけで薬品を買ってきて自家調合してみましたという話。

 

このD-76という現像液はメトールとハイドロキノンという2つの現像主薬を組み合わせたMQ現像液という種類のものですが、ハイドロキノンを加えずメトールのみで調合すればD-23というD-76よりも単純なM単現像液を作ることも可能で自家調合なら新たな世界が楽しめるかなと思い踏み込んでみた次第です。

 

なぜかメトールは25g、ハイドロキノンは50gの薬品を買ったのでそのうち、フェニドンとハイドロキノンを組み合わせたPQ現像液でも作ってみようかと思案してます。

 

 

夢が膨らむね。うん。

 

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今回購入した物品たち。

ヨドバシカメラで5000円ほどかかっています。長期的に見れば安くなるんですけど初期投資はでかいですね、うん。

 

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電子天秤で量って煮沸後50℃あたりに冷やした温水に溶かしていきます。

 

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出来上がりました。

現像液は溶解したあと1日置かないといけないので明日辺り一本撮りきったAPX400でも現像してみようと思います。

 

では。