随分前から地味に集め続けてきたトヨビュー45Gとそのアクセサリーがようやく揃ったので本日初撮影に行ってきました。といっても自転車圏内の地元ですが。
コマーシャル系のプロカメラマンが大判カメラを使わなくなり10数年経ち、大判カメラシステムは価格暴落の一途を辿っています。
かつて花形だったジナーやリンホフなんかの舶来高級機はまだしも、トヨビューなど実用機として多く出回った機種はもはや送料以下のお値段...
フィールドカメラの方が持ち運ぶことを考えると利便性は高いといえるのですが、主にバックアオリなどアオリに制約が大きいようでとりま値段も廉価なモノレールカメラを入手しようとトヨビューに目をつけました。
かつて大量に生産されただけあり(実は今でも後継機の45GIIは生産されてるらしい)ボディはもとよりアクセサリーも廉価なんですね。
色々と揃ったトヨビュー45G君のお姿
レンズはフジノン 180mm F5.6を選択。
標準レンズと呼ばれる焦点距離帯は150mmらしいですが、あんまし広すぎても使い難いと思い対角線長が43mmに対する50mmが標準の35mmカメラのように若干長めのを選択しました。
ゆくゆくはフジノンの90mmあたりと、210mmあたりも入手してみたいと思案してはいるんですけどね。
フィルムは35mmで100ft使っているFOMAPAN200を選択。
ダークバッグ内で手探りで装填(写真は現像済みフィルム)
セッティングしたトヨビュー45G君のお姿
さすがにボディ5.5Kgともなると腰にきますね。
フィルムホルダー4枚とレンズ1本でも重さはなくてもかさばりますし。
フィルムホルダー4枚あると35mmカメラ一台分の容積をとります。
先輩諸兄の情報を参考にし、LPLの4本タンクにまるめて突っ込んで現像。
定着以後は明室で大丈夫なので皿現像。
乾燥。
うまい具合にスキャナにシノゴ用ホルダーがあったのでそれを使用。
そんなこんなで苦労してやっと撮影した一枚。
感慨深いねえ......
私にはあまり理解できないんですが、世の中には何十日もかけてリアリティのある画を描く人はいるわけで、それに比べれば大したことはないでしょうね。
うーん、絵画は技術は素晴らしいと思うものの、あれだけの時間を掛ける意義を感じないというか。
それでも拡大してみると当たり前ですが驚くほどの解像度があり、これもこれでありなのかなと思ったり。
単純にフィルムサイズもありますが、それ以上に自由度の非常に高いアオリなんかも魅力的(むしろそっちがメイン)でそればかりはデジタルの35mm一眼レフカメラでは絶対に追いつけない箇所でもあるのでそこを活用していきたいですね。