9月中旬に人から勧められ実家から独り立ちをしました。
実家からほど近いところに新居を選んだこともあり、しばらく実家と新居を行き来する生活をしておりましたがようやく物的にも揃い軌道に乗ってきたところです。
そんなこんなでバタバタとしていたらもう10月中旬になってしまいましたね。
昨年2月に松屋銀座にて開催された世界の中古カメラ市にて、一つ2時間近く逡巡した挙げ句躊躇ったカメラがありました。
ペトリ35F2という1957年発売、既存のペトリ35F3.5/2.8をF2レンズに、そしてシャッターを自社製のカーペルからコパルMXに変更、普及レンズシャッターカメラにF2レンズが登場したころのカメラです。
2000円で非常に状態がよく、格安だとは思ったのですがスルー...。
ペトリは元来廉価機メーカーということもあり、F3.5やF2.8の流通量は多いものの、F2となるとオリンパスやコニカから強力な対抗機種が出ていたためか流通量はさしておおくありません。
今回のこのペトリ35F2はフォロワーの方からいただいたもので、純正革ケースにフロントキャップ付きという程度のいいものでした。
かれこれ1ヶ月以上後悔をうだうだ言っていたのを見かねて、だと思うんですけどね。
ライカM3チックなデザインは非常に秀逸でこの35F2のあと、グリーンオマチックファインダーなんていう手抜き改良が加わり、せっかく端正な顔立ちだったカメラがドキツイデザインになってしまいました。
ちなみにライカが赤丸マークを付け始めるのがライカM4-P、軍艦部に付くのはM6からだったかと思いますが、1980年のことですから、こっちの方が26年も早いのです。
ペトリ随一に端正だと思います。次点はV6IIかな...?
昨日は同期と葛西臨海公園周辺を散歩してきました。
天候は非常に良く、澄み渡る秋晴れといった風情があります。
葛西臨海公園自体、小学2年生以来に訪れるためある種の新鮮味がありますね。
彼はソニーα7IVにヘリオス-44 50mm F2でした。凝ってるなあ。
カメラはPETRI 35 F2
レンズはOrikkor 50mm F2
フィルムはRollei RETRO 80s(D-76)
クリスタルビューという海沿いの展望デッキです。
海沿いを歩きました。とにかくコントラストと解像度のバランスが秀逸ですね。
まだレスポンス函数という指標がレンズ設計になかった(おおよそ1957年ごろから開発されていったそう)時代、独特のコントラストをもつレンズが多かったですね。
今のレンズがつまらないというのも、おおよそそこから来ているのでしょうけど。
コントラストでいえばCANON FL 50mm F1.8Iが個人的にはストライクで、クラシックカメラことはじめがあのレンズだったこともあるとは思いますが、これを超えるものには出会っていません。とにかく派手な写りをするレンズなのですよ。
FL 50mm F1.4IIになると、性格は真反対、これまた現実に忠実な端正な写りをするレンズになるのだからやっぱりレンズというのは面白いですね。
ペトリカメラでいえば、C.C Auto 55mm F1.8(or F2)とEE MC 55mm F1.7ではまた違った写りをします。個人的にはどちらも好みじゃない
ニコンのNikkor-S Auto 35mm F2.8が嫌いな一方で、同時代のNikkor-H 28mm F3.5が好きというのもおおよそそんなところにあるようです。
U型磁石を爪楊枝で突き刺したようなモニュメントは葛西渚橋という歩行者向けの橋です。
そして葛西臨海水族園へ。入場料700円という標準的な価格にしては非常に見応えのある展示でした。
校外学習でしょうか、小学2年生くらいのこどもが引率の先生を連れて来ていました。
水族園内部はとてもASA80のフィルムでは撮影できない暗さだったため断念。
これは気に入りました。レンズ固定機種ではオリンパス35-S F1.9付も素晴らしい写りをしましたが、1957年組のF2クラスはどれも気合が入っていますね。
参考までにオリンパス35-S F1.9付の作例も置いておきます。