にこらのブログ(カメラ修理館)

クラシックカメラを修理、収集している学生のブログです。

パイロットカスタム74 SF

このブログで筆記具の話題を出すのは初めてですかね。

 

いつからか「それ”が”良い」ではなく「それ”で"良い」で成り立っている私の趣向にしては珍しく、万年筆が「それが良い」になりかけています。

 

カメラに限らず非常に飽きっぽい性格でして、カメラと同様入手とほぼ同額で手放せるのもあり、まだ半年と経っていないにも関わらず節操もなく鉄ペン3本、金ペン6本買っては手放して...一方手元に残ってを繰り返しているわけです。

 

大半はファーストインプレッションで除外しているので、3本のみ残っていますが。

 

まぁ、生まれてこの方文房具は書ければ良い、それで良い。と思っていたものですから全く自身の趣味嗜好がわからないために好みを探すという意味合いもあったりするんですが。

 

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結構初期にプラチナ #3776センチュリー SFニブ(SF=細軟)

を手に入れてみたところ、そのペン先のしなる柔らかさと書き味の良さに驚いたわけです。

私の癖として常時手元を見て書いていないのもあり、筆圧の強弱が激しい癖があるようなのです。それが結果としてシャーペンでは筆圧の強弱で芯が飛んだり、そもそも手元を見ていないためにパイプでガリッたり...するわけです。

 

特にSFニブだとペン先がしなるため筆圧の強弱があってもうまい具合に吸収してくれますし、そもそも万年筆はエンドレスでインクが供給されるためにパイプでガリッたりする心配も無く非常に使いやすく気に入っていました。

 

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プラチナに関してはコンバーターを持っておらずカートリッジ運用していますが、初めはプラチナの染料ブラックカートリッジを使用し書いていたものの、なんとなく顔料ブラックを使用してみたところ、ただでさえ滑らかな書き味が更に滑らかになりこれ以外で使用することを考えられなくなっていました。保存性もいいしね。

 

ただね...お高いんですよね。

 

4本入りセットで220円、一本50円するのです。

雑なメモ書きに使うには若干憚られる値段です。6本使った頃になんとなく思うようになって以来若干心理的な抵抗感を感じてしまうようになってしまいました。

 

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そんなこんなで本題に。

なんとなくメルカリを眺めていると、パイロットカスタム74 SFがコンバーター付きで2,500円で出ているではありませんか。

おおよそコンバーター無しで4,000~5,000円が相場ですので破格です。

 

入手してしばらくは忙しかったのもあり触れていませんでしたがちょうど一ヶ月前、パイロットのブルーブラック30mlを開けた頃でしたのでブルーブラックのみで運用することにしました。

 

先の3776のインク代が憚られるようになってからは、再び最初に購入したパイロットカクノにコンバーターでブラックを入れメモ書きに運用していました。

 

その代替になればいいかなーと。

 

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コンバーターは旧型のCON-70が入っていました。時代ですね。

一番初め例のカクノにCON-70Nを入れ運用していましたが、程なくして内部のパイプが外れ故障してしまったのです。

そんなことがありましたから、CON-70にはいい印象を持っておらずCON-40に差し替えようかとも思っておりました。

しかし、使ってみると実に使い勝手が良いんですよね。

 

CON-40などのネジ式のコンバーターだと何をどうあがいてもコンバーター満タンまで入らず若干の空気層ができ、そのせいか0.4mlしか入りません。半日も持たない...

その上、簡単な継ぎ足しができず継ぎ足すには一旦すべて内部のインクを排出しまた吸い上げるという行為が必要...

 

その点、CON-70は驚異の1.1mlも入る上、プッシュボタンを何度か押せばそれだけで継ぎ足しできるのですよ。恐ろしく使い勝手が良い。...壊れなければ

 

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非常に書きやすいニブです。

一度派手に落下されたらしくペン先が歪んでいました。

まぁ、だから安かったわけですね。説明文にはそんなこと書いてなかったけど。

 

なーんて書いてたら気を抜いたとき私も落としてしまいました。あーあ。

 

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万年筆のニブを外すのは禁忌とされていますが元々がジャンクのようなものですから軽く叩きながら修正しました。

新品なら修理に出しますが、元々歪んでいたし...トドメさしたようなものなので

 

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修正後?微妙な歪みは残っていますが、到着時より書きやすくはなりました。

ペン先の外し方を知ったのでもうインク詰まりも怖くないね!

 

弄ってしまったためにもうドナドナは出来ず、書き潰すつもりで使っています。

ここ一ヶ月でインク瓶半分ちょいくらい使っていますね。

 

ちなみに度重なる修正で細軟どころか細超軟くらいになってますね(白目

 

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ある人と横浜の某すっぱいお店に寄ったところ、またもやカスタム74の今度はEFニブが格安であったので購入。カメラ屋に万年筆があるなんて聞いてないよ...

 

非常に綺麗で、当然落とされたような跡もなく書きやすい。

 

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EFニブ(極細)だけあり、ボールペンで言うなら0.3ほどの細さしかありません。

 

手帳用にEFニブ買いました~♪なんてブログをよく拝見しますが納得。

 

それでも細すぎる...どうしようか思案中。

 

では。