例のウイルスが原因で暇を持て余しているにこらです。
今日は東京では幾分気温も低く今年はもう降らないのかな~なんて思っていた雪が降りましたね。3日前はあれだけ暑かったのが嘘のようです。
さて、今日も今日とてカメラ修理です。
リコーフレックスVII型です。
1950年代前半にリコーが放った二眼レフブームを巻き起こしたと言われる銘機ですね
こちらのカメラもある方に頂いたものです。ありがとうございました。
症状はピントリングのグリス固着、ファインダー汚れ
シャッターは普通に切れるので軽症ですね
この時代のリコーは、大変合理的な構造をしており、ネジを八本外すだけでユニットがすべて外れます。
中でもフレーム(と呼んで良いのか?)はこの単純さ。
赤窓式ですから巻き上げ機構もワンウェイクラッチのついたノブがあるだけです。
究極のコストダウンなんだろうなと。
しかし塗装は見ての通りしっかりとしたマット塗装で品質の高さが伺いしれますね。
先日のリコレットもそうでしたが、この時代のリコーのヘリコイドグリスは劣化で白い絵の具の様になり固まってしまうことが多いですね。
除去するのも爪楊枝、ブラシ、研磨剤と順に落としていきますが前玉回転式=レンズが内枠に嵌められているので気を使います。
このカメラを分解していて感心したのが全くレンズにカビが生えていないこと。
70年近く前のカメラですが割としっかりとした管理がされていたのかなと。
表面鏡とフォーカシングスクリーンを超音波洗浄
表面鏡は拭くと傷がつくので超音波洗浄がいいですよ
と、この表面鏡はもう既に誰かの拭き跡がありましたがorz
組み立てて無限遠調整しておしまい
組み立てたあとにシャッター関連整備するの忘れたことに気が付きましたが動いてるし良いか
速射ケースとともに
戦後では庶民のためのカメラはこのリコーフレックスが最初と言われていますが、その普及価格を実現するために色んな努力があったんでしょうね
日本で初めてのベルトコンベアによるカメラ生産もリコーが最初だそうです。
実はリコーフレックスVI型も所有しており同様に動作状態にしてありますが、まだフィルムを通したことがありません。
リコーフレックスとミノルタフレックスだと高性能なミノルタフレックスを手にとってしまいますしね。
では。