こんにちは、にこらです。
ジャンクカメラやレンズの中でも部品破損がなく復活できる状態で一番面倒な症状が絞り羽根外れだと思います。一般的なレンズやレンズシャッターカメラだと絞りは最深部にあることが多くそこに辿り着くまで非常に多くに部品と手間がかかり、その上その絞り羽の嵌め込みの難しさと言ったら...
正直一番嫌いな症状です。
経年によるヘリコイドグリスの劣化で油が羽根に周り、そして固着。無理に絞りを動かそうとしてホゾから羽根が外れる、または運が悪いと羽根が破損。そんなケースが多いようです。
破損は部品取り機を用意せねばなりませんが、羽根のホゾ外れくらいならどうにかなります。
先日もコニカSという1959年製のレンズシャッターカメラをジャンクで購入、見てみたら絞り羽根外れ。特に欠陥といった欠陥も無いカメラなので分解清掃注油で快調になるのはわかっていますが面倒…
無理して羽根を動かしてはずれなければベンジン洗浄で済んだものを…と嫌悪感。
この頃のレンズシャッターカメラ全般に言えることかもしれませんが、絞り羽根ユニットまで行こうとすると有無を言わずシャッター羽根も外れるようになっています。
そのシャッター羽根の嵌め込みがまた難しくピンセットで一枚一枚穴にハマるように嵌め込んでいきますが、若干嵌め込む時に当たっただけで全部バラバラになるんですよね。非常に厄介。
そこで今回新たな道具を試してみることにしました。(前置きが長い)
ホーザン製のバキュームピッカーというものです。
元々は電子部品やプラモデルの組付けに使うものだそうです。
そうそう、レンズピッカーと似たような感じ。
レンズピッカーでも試してみたのですが、吸い付けるのは良くても形状的に難しいかったですね僕は。
親の顔より見たコパルSV(嘘
面に羽根が置いてあるとピンセットでも羽根が中々掴めず苦労しますが、これなら吸い付けるだけなのでわりかし簡単に取れます。
落とし込んでいくだけで組み立てられるのは楽。
いつもは1時間コースの工程が30分くらいで終わりました。
長く続けてるとイライラする上に集中力が切れ作業効率が非常に悪くなるのでね…
こんな具合に便利なので使ってみてはいかがでしょうか。
では。