にこらのブログ(カメラ修理館)

クラシックカメラを修理、収集している学生のブログです。

New FD 24-35mm f/3.5L

近年マウントアダプターの普及で低フランジバックで難攻不落の要塞だったFDレンズの相場が若干高騰してきているようで、学生特有の年始の大ボーナスが入ったもので以前から気になっていたFDレンズを一本MNGしてみました。

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New FD24-35mm f/3.5Lです。

一眼レフは1台目からキヤノンを使用していましたが、Lレンズは初めてです。

赤線レンズなんて数年前の自分に見せたら大喜びでしょうが、今は大した感動はありませんね......

 

それよりもこのレンズを購入した理由

 

https://global.canon/ja/c-museum/wp-content/uploads/2015/05/nfd237-lens-construction.gif

 

global.canon

 

このNew FDタイプNew FD 24-35mm f/3.5Lの先代で同様の光学系を採用しているFD 24-35mm f/3.5 アスフェリカルは世界初の非球面レンズを使用したズームレンズなんです。

 

ただ1978年発売で、翌年New FDシリーズ発売となっているFD 24-35mm f/3.5アスフェリカルは高価だったこともあり数が無く高価。というわけで妥協で同様の光学系を採用しているNew FDの方を購入したんですね。

 

ちなみに一眼レフで最初に非球面レンズを採用したレンズもキヤノンのFD55mm f1.2アスフェリカルですが、1971年のキヤノンF-1、FTbとともにFDレンズシリーズの大目玉として発売されたものでそれから1978年のFD24-35mm f3.5アスフェリカル設計までの7年以上、ズームレンズに頑なに採用されなかったのは何か理由があったんでしょうかね。

 

キヤノンの社史を開いてみるとFDレンズ設計思想のページにFD 24-35mm f3.5アスフェリカルの文字が何個も。50mm標準大好きの僕はズームレンズは詳しくありませんが当時としてはかなり意欲的な設計だったようで。

 

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外観は当たり前ですが普通のNew FDズームレンズと変わりませんね。

しかし被写界深度指標が省かれているのは個人的にはいただけないな。

ズームだとそんなものなのかしら。

 

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若干歪んで見えるのは非球面レンズの証。

非球面レンズ非球面レンズと連呼してますが、今じゃ普通だもんなああ

 

初めの一本はモノクロにしようと思いますが、2本目は去年購入後放置していたベルビア100でも入れて見ようと思います。期限近いので汗

FDレンズのカラーに外れはないですからある意味安心っちゃ安心ですけどね。