にこらのブログ(カメラ修理館)

クラシックカメラを修理、収集している学生のブログです。

レオタックスT2の試写

レンジファインダーカメラではキヤノンをメインに使用している僕ですが、他のメーカーのイミテーションライカ(コピーというのもフェイクというのも不適当であるという思い)もふと気になってきたのです。

 

50年代のアサヒカメラを読んでいると他の国産イミテーションライカの大御所ニッカやメルコン、そしてレオタックス等の広告が頻繁に登場します。

 

その頃の日本のイミテーションライカは戦後すぐの板金ライカ(III IIIa IIIb)の模倣の時代から抜け出しようやくライカIIIcに倣いダイカストシャシーを使用し始めた頃です。

ときすでにライカM3が発売されていたものの、そもそも価格帯が違うためノープロブレム。そんな時代がなべ底不況の頃まで続いていました。

 

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今回入手したレオタックスT2です。

 

1958年2月発売、レオタックス高級機Fの廉価版Tにセルフタイマーを追加したTVからセルフタイマーを取り除いた機種とのこと。

ややこしいですが、レオタックスTの直接の後継としてしまうとファインダー等の仕様、トップカバーの意匠が異なり辻褄が合わないためでしょうね。

B、1s~1/500sまでの廉価機となります。

 

運良くオーバーホール済みを入手しましたが、異様に巻き上げが軽くスプリングドラムのリボンが切れているかと錯覚したほど。

イカIIIfに匹敵するほどの巻き上げの軽さと感触です。

 

そして触って感動した点というのが重量バランスと大きさのとても良いこと。

 

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左が本家のライカ、右がレオタックス

レオタックスのほうが微妙に大きいんですよね。

 

しかしそれがうまい具合によく働いているようで人差し指が自然とレリーズボタンに来る。大口径レンズ(F2.0クラスだけどw)を装着しても重心が後ろにあり非常に安定した感触。

 

人間って不思議なもんですね。

 

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ブライトフレームが付き、シンクロ自動切り替えがついている所を見るとほぼ全てライカIIIgみたいなものですね。そういやIIIgも一回り大きくなったという話をどこかで目にしたんだけど...アルバダ式なのでコピーじゃないようです。

 

さて試写。Fomapan200にて。

トプコールレンズもフジノンレンズも所有していないのでキヤノンのセレナー50mm F1.9で撮影。

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ご老人がうふふきゃっきゃ眺めていたのは鴨でした。

 

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不思議と使いやすいカメラなんですよねえ。

 

気が向いたら使っていこうと思います(コラ

 

では