昭和中期好きな私としてはせっかく万年筆を使うのだからあの頃のものが欲しいと常々思っていたのですが、多くのものは形態としては現在と相違ないんですね。
そこで、あえてショート万年筆に目をつけてみることにしました。
現在ではほぼ見かけませんが当時としては主流だったようで中古市場でもよく見かけます。
昨年10月頃、なんとなく某所にてプラチナの14金ショートを買ってみる。
非常に綺麗で値札シールまでついているほどのものでしたが、そのあまりの硬さとカリカリ感が合わず友人に1000円で譲渡。
ショート万年筆はだめかなあ、と思っていたもののやはり諦めきれず当時良く売れていたというパイロットエリートSを購入してみました。
譲渡金額+少々くらいでしたね。ほんとう、捨て値です。
現行機のエリート95Sは1万数千円はするんですがね...
ショート万年筆ですから筆記時にはキャップが軸の代わりとなり全長が伸びます。
キャップはアルミ製ですから計量で、カスタム74にキャップを付けたときのように重心が後ろに傾くことがなく使いやすい印象です。
ニブは14金のものが付いています。75年5月平塚工場製
これの一世代前はもう少し大型な18金が付いていましたが、オイルショック後だからですかね?プラチナの硬さが合わず手放しましたが、これはこれで硬いですね...orz
現行コンバーターCON-40が使えます。主軸が異様に長いため容量は全く確認できません。CON-20などレバーフィラー式のコンバーターなら問題なかったんですかね。もともと見えないし...
ペン芯はこんな感じ
空気穴あたりはインクが拭き取りやすくていい感じですね。
細い...さすがEFニブ
柳なのは偶然思いついたからです。
柳といえば昭和歌謡で言う銀座の枕詞のようなものですが、1959年には枯死が目立つようになり、1968年には銀座通りからは完全に撤去されたそうです。その後いろいろとあったそうですが、銀座通りの柳は復活していないそうですね。
全国のXX銀座商店街も銀座にあやかるなら柳を植えればいいのにね(?
話が逸れましたが、意外にも漢字の書きやすい万年筆で気に入りました。では~。