にこらのブログ(カメラ修理館)

クラシックカメラを修理、収集している学生のブログです。

パイオニア TX-8800II

 

ご無沙汰してます。毎回書いている気がし(ry

どうもブログというのは歯磨き同様習慣化しなければ続かないもののようですね。

 

毎年、昭和の日はNHK-FM(東京:82.5MHz)にて「今日は一日"昭和ニッポン歌謡名曲"三昧」という番組が放送されており毎年昭和の日は予定を開けておくのですが、

今年は昨年10月に気まぐれで購入したオンキヨー FR-7GX君で聴いておりました。

 

前年、一昨年はパナソニック SA-PM57MDというファッショナブルな?ミニコンポで聴いていたものでFRのFMステレオの音の良さに感動したのです。

 

SA-PM57MDとFR-7GXではまるで設計思想が違うため比較するのはナンセンスとも言えますが、それ以上にFM放送にそんなポテンシャルがあったことに驚きました。

普段AMなモノラル放送しか聞かないもので気が付かなかったのですね。

 

 

そうなると、より良いチューナーで聴くFM放送が気になるのは人間の性というもので...

初めは利便性重視でシンセチューナー機を買おうとヤフオクで軽く調べていましたが、その中のパイオニアのTX-6600のデザインの良さに心奪われました()

 

Pioneer TX-6600IIの仕様 パイオニア

 

ドフ巡りで散々見てきたようなデザインの古臭いアナログチューナーですが必要最低限のスイッチ類で構成されており形として美しいなと。

 

そうなると利便性そっちのけでデザイン主眼で調べまくるわけです。

中古価格は大して変わらない(どっちにしろ捨て値)なわけで、どうせなら高級機が良いとまとめると

 

イオニア TX-8900/8900II TX-8800/8800II

テクニクス ST-7300/7300II ST-7600 ST-7700

 

あたりが良さそうと思ったわけです。

 

 

んで問題となるのがアンプ。

シンセチューナー機なら薄型でFRに繋いでも良さそうとおもいましたがこんなデカブツ繋いだところで不釣り合いで仕方ありません、なんなら重量がFRを超えちゃうし()

 

明らかに順序が逆ですが、チューナーとアンプでデザインを揃えたいものの200~300Wの電力を扱う機器で1970年代の機体はリスクが大きすぎると80年代以降の個体を探してみようかと思い立ちます。

 

しかしねえ...デザインには流行りがあり、80年代はブラック、90年代はゴールド、00年代は梨地シルバーと全然ヘアライン加工なシルバーの機体がなく。

 

そういえば、中学の頃70年代デザインリスペクトなヤマハのアンプがあり欲しかったなーと調べてみるとまだ現行品でした。

kakaku.com

A-S301というらしい。3万円台というお手頃価格で中学生の身分でも買えるなあと目論んでいたのが思い出されます。当時は2万円台後半だったかも?

 

kakaku.com

このデザインの上位機種にA-S501、A-S801、A-S2000という機種があり、S2000こそ生産中止となりましたが501、801は現行品でした。

どうせならそこそこ長く使うんだろうし現行機でも良いかなって()

 

それで来たのはA-S801でした。明らかに予算オーバー。

最終的に購入するパイオニアTX-8800IIの30倍の値段ってどうよ...

 

秋葉原ハードオフにパイオニアTX-8800があり、若干距離のあるハードオフにTX-6600がありましたがどちらも汚いか動作に問題あるかでスルー。結構よく売れたように見え比較的よく見かけますね。カメラよりよっぽど数あります。

 

また他のハードオフではテクニクスST-3500がありましたが、若干好みと外れるのでスルー。

 

灯台下暗し、直近のハードオフ、それも中古コーナーにTX-8800IIがあったのです。

まぁ、明らかに古臭いチューナー、誰も買わないのかもしれませんがいい機会と捕獲。

昭和(1976年生だそう)のチューナーと令和のプリメインアンプ。

仕上げはよく見ると違いますが、40年以上離れているとは思えないフィット感()

 

いやー美しい。

 

松下幸之助氏が著書『物の見方 考え方』(PHP文庫 1986)にて渡米で工業デザインの存在を知り、その重要性を説いていましたが全くそうだと思うのですよね。

デザインというものは、幾ら価値があるかといえば、電気器具などは毎日使うものだから、これによって美を感ずる。愉快になるということができれば、その価値は大きい。

うん、引用するならテクニクス買えばよかったw←

 

電源を入れるとこのようにイルミネーターが点灯します。

めちゃくちゃカッコイイ。割りと気合入れて撮りましたが実物の方がよほど綺麗です。

 

ちなみにダイヤルスケールの風防はガラスです。当然平面性もしっかりしており傷も入りにくく美しい。

 

中でもシグナルメーターとチューニングゲージのかっこよさよ。

十分に受信した振った状態で電源を切るとミノルタXEのメーターのように(わかりにくい)ゆっくり針が0位置に戻るのです。ムード抜群。

 

刻印がまた美しいなあ。そう、刻印に墨入れなんですよね、これ。

 

工作良すぎね?

 

アンテナをつなぎ電源を入れるとちょうどNHK-FMでアニソンの特集番組をやっていました。

スピーカーはまだ決めかねていますが、アンプが良くなったこともあってミニコンポから外して試しに聴いてみるとやはり素晴らしい音質。驚きました。

スピーカーを変えれば更に良くなるんだろうなあ。。。泥沼

 

そのうちオーディオラックでも買って入れましょうかね。

 

それはそうと、AMのアンテナは本体直取り付けであることにびっくり。

そういえばミニコンポで外付けのループアンテナなのはMDの動作ノイズがAMに乗るためとどこかで見たことを思い出しました。

 

天板にサビが乗っているのでそのうちグラインダーで磨いて再塗装してみたいですね。

お顔は綺麗なだけ勿体ない。